もらったミンティアが消えるのがなんとなく惜しくて口の中でずっと転がしていた金曜日
最寄りまでの時間が短い方が考えることが少なくていい、それでいい、それがいい。
だらしない身体をやけに愛おしく感じてしまってからの記憶は曖昧でー
とはいえ、心の奥底でずっとこうしたいと思っていた夢が現実という名の輪郭を持ち出すまでの時間は早く、至極鮮明だった
初めてそれっぽいことを言われてこっそり断り方を検索していた春が、自分の気持ちが分からなくて言葉の定義を一晩中考えていた夏になって、ようやく受け入れた自分の気持ちを口に出さないように必死にこらえている秋になった。
季節が移り変わるように徐々にじっくりと変わる気持ちと現状。
季節はあと一つ過ぎ去れば元に戻るけれど、私の気持ちが戻ることはありますか。
最寄りまでの時間が長い方が「よく考えなさい」を自分に課せる。
課してみても、思考は気づかぬうちに「考える」から「思い出す」へ。
こんなことなら、やっぱり最寄りまでの時間は短い方がいい。
本当はやだなあ。